2020/02/13
ノスタルジックに思う事が多い最近・・・。
先日、私がフジテレビのニューヨーク支局で仕事をしていた時の大先輩の訃報がありました。享年54歳だったそうです。
本当に沢山一緒にお仕事をさせて頂いた女性で、教えられる事も非常に沢山ありました。
それだけにとても悲しく残念な想いです。
私が携わっていた「Oh! My New York」という「めざましテレビ」の9分間のコーナーは企画から中継本番まで、2週間じっくり時間を掛けます。
本番のクルーはおよそ13名ほどで臨むのですが、本番まではADとDという2名体制で動きます。
私がAD時代、この大先輩がDとして担当する事も多く、一緒に数多くの中継を行ってきました。
「制作は、準備が命」 であることを徹底的に教えてられ、「しつこいぐらいの確認を行う」という事を、厳命されてきました。
まあ、ありますやん? 取材先との交渉等で、一度許可を得た後、先方にひっくり返されたくないので、「ウザがられたくないという事」。
なので、「確認して!」と言われるたびに、「いや~、ちょっとそれは・・・。」とか、「それ、一回で言って欲しいなあ、何回も連絡とって確認とって、取材先にウザがられるやん」
とか。。「ADあるある」だとは思うのですが。。
でも、あの時の金言、指導が今、めちゃめちゃ心に残ってるんですよね。
だって、あの時のシチュエーションだと、ゴールは、『中継当日、事故なく、トラブルなく、放送できること、しかも、めっちゃ面白い内容で!』ですよ。
そう考えたら、先方と意思の疎通は完璧レベルにまで高めておく必要があり、中継当日に先方から、「そんなの聞いてないから、できない」と言われたら、その中継は一発で台無し。
面白いコーナーづくりをするには、先方の理解と協力は不可欠。。
そしたら、徹底的に確認する事は必須ですよね。
今、考えたら当たり前なんですが、当時20代前半の僕には、「自分の作業」の事しか考えてなかったから、全体像なんて全くわかってなかったですよね。
あの教え、今の僕にもめちゃ響いています。
ご冥福を心よりお祈りいたしております。
それと、先日、たまたま、一緒のチームでやってた後輩からfacebookで連絡があり、当時のメンバーで飲んだと、写真付きでメッセージが来ました。
(この後輩、大学時代の後輩でもあるんですが。)
たまに、このメンバーで飲むそうですが、「あの時(10年以上前)は、ゴールデンだった」という話にいつもなるそうです。
正直、もう一回同じことをまたやれ、と言われると本当に嫌なくらい大変な仕事生活でした。
でも、今振り返ると、あの時の大変さがあるからこその今の自分だと正直思います。
そういった事も含めて、あの時の時代の便りが続けてくるのも、何かしらのお告げなのかなと思います。
「あの時の事思い出して、頑張れ!」という事なのかもしれません。
40代もスタートしたばかりですが、また新たな自分史を綴ります。
※写真は、私がDでブルックリンより中継をした時。