2017/06/19
無音の空間
録音スタジオという閉鎖された空間の中で
ひたすら「音」に神経を集中させる、私たちの仕事。
その反動で無性に自分を「無音」の空間に連れていきたくなることがあります。
私のリフレッシュ方法は、それ。
北海道を一人旅したとき
美瑛の丘や利尻島を自転車で駆け巡っていて
ふと止まると
回りに誰も居ない広大な大地の中
自分の呼吸だけが聞こえるという静けさ。
人の少ない美術館で
自分の足音や空調の音すら気になるくらいの静けさ。
子供がいると、なかなか「ひとり」でいる時間すら取りにくい毎日だけど
リセットする時間も大切。
この間、兵庫県立美術館で久しぶりに「ひとり」で「無音」を満喫してきました。
特別展《ベルギー奇想の系譜展》は混み合っていて「無音」とはほど遠かったけれど
県美プレミアム(収蔵作品展)のほうは人も少なくて気持ちいい空間。
特別展のほうで大好きなルネ・マグリットの絵を見た後の余韻も残りつつ、
「しーん」という音が聞こえてきそうなくらいの空間にしばし浸りました。
耳もココロもすっきり♥