日本が長寿企業大国なワケ

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日本が長寿企業大国なワケ

バブル崩壊以降、日本の企業は国際競争力を失っているといった、ネガティブなお話を良く聞きますが、それでも、日本の企業は全然捨てたもんじゃない!

創業百年以上の企業がなんとおよそ20,000社

日本には、創業100年以上の会社が、約26,000存在し、200年企業が1,200社、そして300年を超える企業が600社程度もあるんです。さらには、創業400年を超える企業が190社で、500年を超える企業は40社もあるそうです。

これって実は、世界では考えられないくらいの日本が長寿企業大国だという事なんですね。

世界的に見ると、創業200年を超える企業の40%~45%が日本に存在している事になるそうです。

出典:「田久保 善彦/創業100年企業が26,000社!日本は長寿企業大国」「舩橋 晴雄/世界最多の長寿企業を持つニッポン ―老舗企業に見る企業永続の秘訣を探る―

日本における長寿企業の特徴

長寿企業の特徴は、古くから存在する、商材を扱っている企業。

そして伝統を継承しながらも、常に時代の変化に順応しつつ、革新している企業。

 

例えば、弊社のクライアントでもある、「マルカン酢」様は、360年の歴史のある老舗企業です。

神戸を拠点にしている企業様で、震災の大被害を受けて、当時、施設は壊滅してしまったというお話をお聞きしました。しかし、その後、見事に復活し、今ではさらに、グローバルに展開し発展しておられます。

伝統のこだわりは大量生産時代にも関わらず、「静置発酵」とう昔ながらの製造法。

こういった守らなければならない部分を大切にしながらも、時代にマッチした製品も展開しておられます。

例えば、トレンドになっている「飲むお酢」などの商品展開。

 

このように、ブランドを守り、育て、進化させることを怠らない企業が、今をたくましく生きているのではないでしょうか。

ブランディング的側面からの考察

「ブランディング」という言葉を使って、特に大阪の中小企業の経営者の方とお話しをさせていただくと、「うちは、ブランディングなんてまだまだできる状態ではない」といったお声をお聞きします。

 

欧米から端を発したブランディングですが、もうすでに日本の多くの企業は「ブランディング」をされているんですよね。

 

企業経営者の会話の中でよく「ウチらしさは何や?」とか「ウチらしくないから、それはやらない」とか出てきますよね。

それって。もうすでに「ブランディングをしている」という事なんですよね。

日本人にとっては当たり前すぎる事なんで、改めて「ブランディング」と言われても、なんか小難しく、カッコいい事をしないといけないみたいな事になってしまうのですが。

 

そんなブランディングですが、欧米では、それを実現させていくために、わざわざ専門的に人材を配置する「ブランドマネージャー制度」を取り入れている企業も増えてきました。

 

ブランドマネージャー

”ブランドマネージャーの使命は、ブランドの世界観を醸成し、その本質を守りながら消費者の支持を得ること。具体的な業務で言えば、マーケティング活動を実現するためのマネジメント(利益管理・販売量の管理・価格戦略・社内調整)のほか、売上高目標を達成するためのマーケティング活動(一貫したメッセージやプロモーション・メディアプランニング・セールスプロモーションなど)などに取り組むことになる。”

出典:「宣伝会議/日本の老舗企業には、何百年も前から「ブランドマネジメント」が根付いていた?~シリーズ「ブランドマネジメントの今」 第1回

ビジネススクール的に堅苦しく定義すると上記のような事になります。

 

私なりに翻訳すると、「歴代社長が作り上げてきた価値観や伝統を継承しながら、常にお客様の期待に応え続ける。お客様の求める事は、時代の変化と共に、少しづつ変わってきますが、それを常にくみ取りながら真摯に応え続ける。また、私たちの大切にしている仕事への取組み姿勢を、お客様に知ってもらう。」という事ではないでしょうか?

これって、中小企業の経営者であるみなさんもいつもやっている事ですよね。

つまり、日本の中小企業の歴代社長自身が、このブランドマネージャーの役割をきっちりこなして来たのではないでしょうか。。

ブランドとは、長期にわたって、お客様が期待する事に答え続ける事による”貯金”によってもたらされる「信頼の塊」です。それが、お客様の心の奥底に長期間知覚されている状態です。

つまり老舗企業は、そういったお客様からの信頼を裏切ることなく、たとえ自社が苦しい状況にあろうとも、繰り返し真摯に答え続けてきた結果、強力なブランドとなり、結果として、長年存続する事ができる企業へとなっていったのではないでしょうか。

企業の真の目的は永続する事

企業の真の目的は永続する事と考えている経営者の方は多いと思います。

 

永続していくためには何が必要か。

 

それは、「信頼の積み重ね」

 

まずは、真摯にお客さまと向き合う姿勢を会社全体で醸成する事に注力する事。

 

そうすれば、時間はかかりますが、自ずと貴方の会社も「強力なブランド」になっていく事でしょう。

 

なぜ今更ブランディングが注目されるのか

今、ブランディングが注目されている理由は、それが、企業が発展し、永続するために必要だと、多くの企業が感じているからです。

その『ブランディング=企業らしさ』だとすれば、それを、これから創り上げていく事がこれからの企業が永続する事に不可欠ですね。

様々な商品やサービスが「コモディティ化」していく中で生活者はどのようにして購買にいたるかといえば、各企業の「らしさ」。

その企業の「らしさ」に共感したときに、生活者はお金を払うわけです。

老舗企業の場合は、結果的に、時代が進んでいく中でも、その「らしさ」が長期にわたり共感を得続ける事ができたからです。

これからの企業が長く存在するために必要な事は、長く愛され続ける「らしさ」を作り上げる事。

 

ここまで、できたのであれば、次のステージに進みます。

それが、その「らしさ」を伝える事。

すなわち、コンテンツの制作なのではないでしょうか。

 

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