ポエム・サンフォニック

2016.07.29
リゲティ、メトロノーム、現代音楽、ポエム・サンフォニック

こんにちは。

 

ポケモンGOが配信され、デジタル技術の進歩に驚くばかりですが、

今回はかなりアナログな方法で上演される

ちょっと変わった現代音楽作品を紹介したいと思います。

 

みなさんは「メトロノーム」というものをご存知でしょうか?

 

メトロノームとは、楽曲のテンポを一定に保つための音楽用具です。

一定の間隔で音を発信してくれるので、それを聴きながら曲を演奏すると、

テンポが速くなりすぎたり遅くなりすぎたりするのを防ぐことができます。

学校の音楽室なんかにもあるので、

「使ったことがあるよ!」という方も多いのではないでしょうか。

 

今回ご紹介するのは、そのメトロノームを100台集めて、

同時に鳴らすことで「演奏」するという、なんともユニークな作品です。

 

リゲティ「ポエム・サンフォニック(100台のメトロノームのための)」

 

作曲者は、実験的な音楽を作ることで知られているハンガリーの作曲家、リゲティです。

大量のメトロノームが一斉に鳴らされる様子には、かなりのシュールさが感じられます。

初めて聴くと、「これは音楽なのか…?」という感じですよね(笑)

 

きれいなメロディやハーモニーは無いですが、

本来は楽器ではないメトロノームを

敢えて「演奏」するというコンセプトがとても面白い作品です。

 

わたしも一度、自分のメトロノームを持って演奏に参加したことがあるのですが、

たくさんのメトロノームが同時に鳴っている様は圧巻の一言でした。

 

飽和するメトロノームの「カチカチ」という音にぼんやりと包まれると、

ふしぎと最後まで聴き入ってしまう魅力があります。

 

「現代音楽なんて訳わからん!」となりがちですが、

この「ポエム・サンフォニック」は音だけでなく見た目にも面白いので、

予想よりも楽しく鑑賞できるかな?と思います。

 

みなさんも是非一度、生演奏で聴いてみてください。

私が書きました

鶴澤茉莉江