山村活性と小水力発電

2015.11.28
小水力発電、山村活性、地域再生、地域創世

小水力発電の定義はハッキリとは定まっていません。小さい水車と少ない水量・落差で、少量の発電を行う施設、と思ってもらって問題ないかと思います。

写真は、私がボランティアで小水力発電を取材した時に撮影した動画のワンシーンです。鹿児島市内の「巌洞ファーム」という農場の中に設置された小水力発電所です。

ここは「発電所」といっても、商業利用されている訳ではありません。小水力発電の実用化に向けた、鹿児島大学の社会実験の一環として設置されている水車です。発電された電力は、農場内に設置されたWebカメラや照明を動かすために使用されています。

 

このように、規模は小さくても、地域の中に分散する自然エネルギーを地域の中で消化する、という行為は、その地域にとって経済的な意義があります。環境庁によると、各地域は地域内の総生産のうち1割を、エネルギー代として地域外に支払っているそうです。もし、その外へ出て行く部分が地域内で回収できるとしたら、その経済効果はとても大きなものとなるでしょう。

そして何より、年々減額されていますが、固定買取制度による売電収入も、地域にとっては大きな魅力でしょう。実際、年に数千万、数億という収入を得ている自治体もあります。

 

小水力発電の場合、水の流れを利用して発電をします。水の流れを利用するには様々な規制があり、導入のハードルは高いのですが、町おこし村おこしの目玉として導入されている地域は増えています。

 

 

発電所を地域に建設するには、それなりの費用がかかります。よって、地域全体でその価値を理解し、建設後の地域の姿を共有することが重要です。自然エネルギーを利用して地域活性を図る研究をされている、九州大の先生にこんなお話を伺ったことがあります。

「男性は機械の好きな人が多い。水車の回っている所を見ているだけで何となくでも興味を持ってもらえる。それに対して女性は機械の苦手な人が多い。実利をしっかり説明しないと納得してもらえない。そんな傾向がある。」何だか分かる気がして、少し笑ってしまいました。

小水力をPRする動画は増えてきましたが、まだ十分とは言えません。また、内容もどちらかと言えば「ただ回っている所を見ているだけでも、何となく面白そう」的なものが多いと思います。ドキュメンタリー的や情報番組的アプローチをしてみたり、概念図をアニメーションして効果を伝えるのもいいでしょう。

地域内を盛り上げ、共通の目標に向かって走るための、インナーブランディング的な利用方法でも動画の利用をご提案しますので、この手の問題でお悩みの団体さんは是非当社までお声掛けを!(最後は宣伝になってしまった…)

私が書きました

末永 好司